消し炭

宮津の街並みには、昔から潮風の浸食を防ぐため、焼き杉が張られた建物が多く見られます。

年月と共に味わい深くなる焼き杉の表情。

その黒を、丹後の土に用いて生み出しました。

海の城下町

宮津の風景を

器に込める

水面

豊かな森、大江山連峰を水源にもつ宮津湾。

宮津の海を眺めていると、湾を取り囲む自然と共に、訪れた人を包み込むような穏やかな静けさをイメージしました。

朝霧

冬、寒い日の朝、由良川や阿蘇海の水面の近くでは、水温と気温の寒暖差により、幻想的な景色を生み出します。そんな朝霧のようなしっとりとした白を表現しました。

雨空

日本海に面する宮津では、天気の移り変わりが早く、様々な空の表情を見ることができます。

移りゆく、空と雲と雨と光の景色。

焼くたびに少しずつ色合いの変わる釉薬を用いて、宮津の空の移り変わりを表現しました。

侘び茶

時間の経過と共に味わいや存在感を増す鉄。

古い街並みの中に何気なく存在する朽ちた鉄の色合いを、器の中に閉じ込めました。